北欧とは一般的にデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの5か国を指します。
中でも北欧家具で有名なのはデンマークとフィンランドです。
これら北欧の国々の共通性は、自然によって生活を大きく左右される点でしょう。
緯度の高い北欧の国々では、自然は人の暮らしを脅かす、畏怖の対象とされてきました。
一方で、自然は美しさによって彼らを魅了し、豊かな森林はかけがえのない資源となりました。
北欧のデザインに自然のモチーフがたびたび登場し、素材として木が多用されることは、そんな背景と密接につながっています。
また北欧は、夏は白夜に象徴されるように夜が短いのですが、冬はひたすらに暗く寒い日々が続きます。
人は長い時間を家で過ごすため、室内を居心地のよい空間にするよう努めました。
ただし北欧は自然環境が厳しい上に土地も肥沃でなく、人々は何世代にもわたって貧しさと隣り合わせの暮らしをしてきました。
つまり質素倹約の精神が根づいているのです。
だから彼らは、室内を飾り立てるのではなく、シンプルで快適であることをよしとしてきました。
北欧で名作とされる北欧家具や北欧雑貨も、装飾的要素が省かれた質素なものがほとんどです。
その代わりフォルム自体が美しく構成され、素材の持ち味が活かしてある点が特徴とも言えるでしょう。
北欧家具や北欧雑貨は高いデザイン性で強く人を惹きつける魅力もあるのでしょうが、長く使ううちにしみじみとよさが伝わってくる、それが一番の魅力ではないでしょうか。
